篆刻の、いい話。(篆刻:篆)

篆 このブログ、最近はPCのトラブルや禁煙区域の苦情などで、雰囲気が悪い。 おまけに、この春からはじめたブログ「百野草荘 花だより」が忙しく、最近は 文章が長くなってきた。このままではマズイから、初心に帰って篆刻の話。 3月末の三游会で、ある方に聞かれた。「以前、心があれば形に表れるという 篆刻があったと思うのですが」 「『有志在形』でしょうか」 その額をご希望だと 思ったのだが、結局は石も欲しいとおっしゃる。55ミリ角、そんな大きい石は 押すのも大変では、とお聞きしたが、何より言葉が好き、だから石も自分のものと して傍に置きたい、とのこと。コピーライターが言葉を選んで、篆刻に定着させた。 その意味と形に共感してくださる方が、確かにいた。これに勝る幸せは、ない。 友禅作家の湯本エリ子さんの「エ」の印を彫ったのは、ずいぶん前のこと。 2、3年前、日本伝統工芸近畿展で受賞作を拝見したら、作品に押した印の彫りが 浅く、彫り残しが点々とある。改めて深く彫らせていただいたのだが。第38回で 日本経済新聞社賞を受賞された。大阪で作品を見たカミサンによれば、印も しっかり見えた、とのこと。この27日からは京都高島屋だから、きっと拝見する。 篆刻は、基本に戻っての「篆」。おかげさまで、楽篆堂は最近うれしい話が多い。 ※篆刻「有志在形」は、このブログの2008年11月5日に掲載。
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