陽は、昇る。(篆刻:陽)

陽 ここ数年は年賀状のスタイルを決めている。この2010年もそれに従って、 上には篆刻「陽」、真ん中に庭からの日の出の写真、その下に「陽は、昇る。 見えても、見えなくても。」という言葉を添えた。陽は、神殿の階段そばに置く 玉が放射すること。去年生まれたふたり目の孫「陽菜(ひな)」にちなんでも いるのだが。この名が、2年連続で女の子の名前トップだというので驚いた。 私の母が、よく私の息子たちが大きくなったら「地球は、日本は、どうなるの? 心配だ、可哀想だ」と言っていたが。私もまた、この孫たちが大人になった時、 日本は、世界は、地球はどうなっているのかと、かなり本気で心配している。 いまさら言うまでもなく、日本の政治が漂流している。経済があえいでいる。 でも影の総理は選挙のことしか考えていない。cop15は、何も決められずに 終わった。戦争中の軍事超大国の総指揮官が、ノーベル平和賞だという。 世界が、薄暗い雲に包まれている。それでも、陽は昇っている、と思いたい。 春3月31日?4月4日、いよいよ東京の豊島区立熊谷守一美術館3階の ギャラリーで、篆刻の個展をやる。テーマは、「印のアート・いいことばだけ」。 せめて、小さくても、弱くても、光を放ちたい。いいことばを石に刻むことで。
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