手の、力。(篆刻:手)

2016728183059.gif 私の東京の個展の搬入と初日にはカミサンがいっしょの予定だったが、股関節の 痛みがあって断念した。個展の後には、カミサンが主宰する「花の会」の薬師寺での 花展があったので大事をとったけれど、痛みは日を追って増して花展の二日目には、 杖無しでは歩けないほどになった。2007年の3月6、7日に、ここで書いたが、 瀕死の鷹を抱いて気を送って生き返らせたことを思い出して、カミサンの股関節に 無心に手を当ててみた。痛みのある部分が熱くなって、15分ほどで痛みが和らいだ。 花展が終わってから、大阪の整骨医に行って治療を受けたのだが、その先生は むげに否定せず、「ご主人にもその力があるようだから、手を当ててもらうよう」と 言われた。2回目の治療で先生が気を送るのを近くで見ていたら、すぐ私の両手が ポカポカと温かくなった。きょうまで、朝晩30分ほど手を当てているが、腰の骨が 痛くない方と変わらなくなっている。杖無しで普通に歩いているのは言うまでもない。 これは自慢ではない。現にカミサンも、マッサージ機で消えなかった私の肩と腰の 痛みをスッキリと消した。カミサンの心の純度は私より高いから、別に驚かなかった。 あなたにだって「大事な人のためを思い、手を当てれば肩こりくらいは治せる」のだ。 手には、いや人間には、それくらいの力はあるんだと、真っ直ぐな心で信じてほしい。
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