![201672818330.gif](/cwp/wp-content/uploads/old/blog/assets_c/2016/07/201672818330-thumb-130x130-9166.gif)
この篆刻は「水」。ふつうは縦だけれど、横にしても同じ意味だから篆書体は偉い。
また、こんなに水が飛び出るようにはしないけれど、今回はあえてそうした。
さて、ご夫婦でも友だちでもいいが、男女カップルで試して欲しい。女性が、自分の
効き腕を前に伸ばし、手の先から、この篆刻のように、まるで消防のホースから
勢いよく水が飛び出していると思う。そうして、男性に腕を曲げてみてもらう。
女性と見くびったら曲がらない。では本気でと、男性が女性の肘の内側に手を
当てて、もう一方の手で女性の手首を持って力いっぱい曲げるが、曲がらない。
これを剣道クラブの小学生の男女10人ほどに、相手を替えて試してもらったが、
男女どう組み合わせても曲がらない。これは合気道でいう「折れない腕」なのだが、
合気道などを知らなくても、誰にでもできることで、「体を支配するのは心」という
証明。だって自分の腕でも足でも頭でも、人間の体の運動は、心で思うだけで
出来ているのだから。体をコントロールしているのは、心に違いないのだ。
人に頑張れと言われると、また自分でも頑張ろうとすると、必ず体に力が入る。
力が入ると、体は強くなれない。体の力は「心」や「気」を邪魔してしまうのだ。
いつも下腹に気を入れて、悠々としていれば、べつに無理して頑張ることもない。