仰向けに、倒れる。(篆刻:倒)

倒 次回は「努力しない生き方」と予告してしまったけれど、緊急事態につき変更です。 2階の仕事場の模様替えを始めた。広告のデスクは椅子で、篆刻の方は座椅子 だったが、立ったり座ったりがツライし、篆刻が出来たらすぐPCに取り込むので、 篆刻の机も広告と同じ高さに並べた。そこで、離れにあった事務用の椅子を2階に 上げたのだが。これが滅茶苦茶重い。階段のいちばん上まで登った時、仰向けに 倒れ、椅子もろとも後ろ向きにドドッと落ちた。ところが途中に梁があって、そこに 首の後ろが当って、止まった。幸か不幸か後頭部の骨と頚椎の間で、前歯1本の 先が欠けてぐらついた。翌日、歯医者が根元を接着剤で固定、欠けも埋めてくれた。 が、数日したら運転中にお尻から太ももにかけて、いままでにない痛みが走った。 あァ、ムチ打ちの後遺症はずっと後になって出ると聞いたが、これがそうなのか? 翌朝早く病院に行った。脳神経外科で頭と首のレントゲンを撮る。念のためCTで 頭の16断面も撮った。結果は「異常なし」。お尻は、坐骨神経の何かの加減らしい。 「でも、先生。2、3日前、庭で急に右目がかすんだんですが」 「エッ、それ脳梗塞の 典型的な症状ですよ」 「メガネをはずして見たら、クモの巣が引っかかっていて」 「あなた、診察中にジョーダン言わないでくださいよ!」 冗談で終われたのは、奇跡。
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