出来た! ミニ・ギャラリー。(写真:楽篆堂)

仕事場 熊谷美術館の個展での注文印などが一段落して、5月20日から母屋二階の 仕事場の大改造に取り掛かった。まずは、大阪の堂島から運んできて置いた 無粋なスチールの本棚の撤去と、それに代わる木製本棚の製作をしたのだが。 その途中で、重い事務用椅子との心中未遂事件があって、後頭部は無事だが、 右の肩甲骨あたりを打ったようで、キリを両手でもむときも、まだ肩が少し痛む。 それでも、積年の乱雑が消えていく、その快感は、少々の痛みなど忘れさせる。 肩の痛みと引換えに、いくつかの事も知った。ホームセンターが欠品を補充せず、 注文を受けてからでないと発注しない、顧客無視の体質。広告関係のコピーや デザイン、CMの古い年鑑などは、古本屋が見向きもせず、ただ重くやっかいな ゴミなこと。それよりも、松岡英輔氏の名著『「挫折しない整理」の極意』(新潮新書) が、いよいよ実践に移せることがうれしい。まあ、極意といっても本棚にはつねに 空きをつくっておき、一冊増やしたら一冊捨てる、という簡単なことなのだけれど。 いや仕事場改造の主眼は篆刻額などを少し置いて、楽篆堂のミニ・ギャラリーに することだった。本棚の側面と棚の上に10点弱が置けたから、大成功としよう。 また「努力しない生き方」は書けなかった。内容の予告なんてするんじゃなかった。
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