鹿と、蛭(ヒル)。(篆刻:蛭)

蛭 先日、カミサンの「花の会」が花を摘みに行くので、運転手を兼ねてついていった。 おかげで名残りのササユリが一本あって、花のいちばんいい状態が見られた。 その奥の道には、「鹿が入るので必ず閉めてください」と書いたネットの扉が あったのだが、昼間は農家の軽トラが通るからか、開いたままになっていた。 その先の湿地の笹の中には、私の好きなカキランがちょうど満開だったので、 何ともいえないオレンジと紫の花のアップをデジカメで撮ることができた。 ところが帰って昼の食事中、足首から血が出ている。ズボンの裾をめくったら、手の ひらほどにベッタリと血が付いている。ミミズの皮のようなものもある。これはヒルに 違いないと血を拭いたら、確かに3ヶ所から黒っぽい血が出ていて、いくら拭いても 止まらない。1ヶ所はバンドエイドでも止まらないので、きつく包帯を巻いたほどだ。 WEBで調べたらヤマビルで、大型動物が近づくと体について血を吸うのだが、 血を固まらせない麻酔成分を出すので、痛さも痒さもないという。全国で鹿が増え、 ヤマビル被害も増加中とか。奈良公園の草ヤブから男女が血まみれで出てくる、 という笑えない話もある。篆刻は漢方薬のゑびやさん依頼の「水蛭」の部分。 しかし、私の血を吸ったヒルに言いたい。私は鹿ではなく、馬鹿なのだぞと。
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