こんな銀行、普通じゃない。(篆刻:普)

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今年の12分の1がもう終わる。日経新聞朝刊の「私の履歴書」、1月は元日本郵政
公社総裁・生田正治氏で、今日が最終回。毎月各界重鎮の生き様、仕事振に感銘を
受けるのだが、今回ばかりはいささか辟易した。最初から延々と自慢話ばかりが続き、
辞めた(辞めさせられた?)郵政公社の話ではいい訳ばっかり。後味は最悪だった。

さて、その郵政民営化だが。先週、この地区の郵便局に行った。ゆうちょ銀行ATMで
銀行に現金を送ろうとしたのだが、これができない。ATMがだめなら窓口と思ったが、
それもダメ。ゆうちょの通帳かキャッシュカードでしか他行にお金が送れない。そんな
馬鹿なと、帰ってからホームページを見たが、やっはりダメ。その画面の上を見れば、
「あたらしい ふつうをつくる。」とスローガン風の言葉があって唖然とした。民営化の
当初は仲畑さんの「真っ向何とか」と勇ましいコピーだったが、「新しい普通」って何?

ゆうちょ銀行と言いながら他行には現金が送れないと、これを書いたコピーライターは
知っていたのか。株式会社ゆうちょ銀行のトップに聞きたい。ゆうちょ銀行に新しい
サービスなんてあるのか。どこの銀行でも出来る普通のことをちゃんとやるのが普通
ですよ。「あたらしいふつう」なんて、そのずっと先の話ですゾ。篆刻は「普」で、人の
ならぶ「並」と「日」。日は日(ひ)か祝器か判然としないが、その意味は「あまねく」だ。

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