きょうは皮肉にも電気記念日だが。再び「内田樹の研究室」の引用。「(2)臨機応変」
は次元が低過ぎるから無視する。「(3)専門家への委託 (前半、略)自然資源、上下
水道や通信や道路や鉄道といった社会的インフラ、あるいは司法や医療や教育といった
制度資本については、管理運営を専門的知見に基づいて統御できる専門家に「委託」
すべきであり、(略)災害への対応は何よりも専門家に委託すべきことがらであり、
(略)私たちは私たちが委託した専門家の指示に従って、整然とふるまうべきだろう。」
この未曾有の災害に整然とふるまうべきは、政府や東電や原子力安全・保安院だ。
日経新聞3月23日の記事。「斑目原子力安全委員会委員長は「過去に「非常用
ディーゼル発電機が2個とも起動しない事態を想定したのでは原発はつくれない。
割切らなければ設計はできない」と発言したことを指摘されて「割切り方が正しく
なかった。十分反省している。(略)」と述べた。」 これでも専門家を信じろと言うのか。
戦後の日本は専門家に制度設計と運営を任せることで発展してきた。その結果、
電力、農政、教育、年金など、無数の分野が混迷を極めている。カンバン方式ですら
非常時に破綻し生産を停止させた。地方選挙が始まったが、政治の専門家を素人が
チェックするのが民主主義。「專」は袋のものを打ち固めること。専門家の頭は固い。
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専門家を、信じろ?(篆刻:専)
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