田舎に暮らす、という志。(篆刻:志)

志
筋金入りの三日坊主だが、土地・家探しは4年間。私の人生、4年以上続いたのは 広告、篆刻、あとは剣道くらいのもの。あ、カミサンとは、35年を越えちゃいましたけど。 やっぱり、コンクリートやアスファルトが嫌だ、土や木や草のあるところへ、という 遺伝子レベルの欲求が強かったとしか思えない。幸いにしてカミサンの遺伝子にも、 同じ因子があった。世の男性の田舎暮らし願望は、妻の猛反対で夢に終わることが多い。 奈良市のはずれの山中の別荘地のチラシ。子供2人を連れて自転車2台で行く。 あまりに急な坂。草むらに自転車を置いて登った。こんな斜面に小屋も建たないと、 山を下りたら自転車が消えていた、とか。新聞の三行広告を見て、和歌山の御坊近く、 海の見える宅地に手付け金を払った。仕事の打合せなら白浜から飛行機で行く、と 広言してヒンシュクを買ったが、そこは国定公園内、詐欺同然の話だった、とか・・・。 奈良市の東部山間方面で、空き家があると誰かから聞けば、すぐに行って見た。 でも、外聞を気にして売ってくれない。すぐ住めそうな家でも、次に見た時には屋根が 落ちていたことは、何度もある。動物が飼えると楽しみにした子供も、いまの家が 見つかった時は、小学校の高学年。犬や猫より友達が大事と嫌がったが、親の志だ、と 引越を強行した。篆刻は、いかにも堅そうな「志」。これを「志」というかは、さておいて。
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