タバコ、増税?!(篆刻:曾)

2016427184822.gif
もう20年以上前、写真家秋山庄太郎さんに新聞広告に出てもらった。初対面の
我々に会うや「いやぁ、朝トイレでオ○○○ンを火傷しちゃてさぁ」と笑った。男性が
トイレに座ってタバコの灰を隙間に落とそうとすれば、誰でもその危険性がある。
トイレでタバコを喫うほどのスモーカーだったろうが、享年82歳、肺ガンではない。

「小宮山厚労大臣がタバコを700円に」の新聞記事には、驚いた。国民の健康を
守るためだというから、くわえたタバコを落としそうになった。タバコが健康に良くない
のは認める。だが喫煙者はガンになるとは誰も証明できていない。1965年から男性
喫煙者は半減、女性のそれは横ばい。それでも肺ガンの死亡者は7倍に増加した。
数字的には「国民がタバコを喫わないようになったのに肺ガンは増えた」。統計では
「肺ガン増加の主要因は長寿」。逆説だが、長寿を抑制すれば肺ガンは必ず減る。

厚労大臣の「過度の摂取が健康を損ねるから増税する」という論法が正しいのなら、
砂糖、塩、油、もちろん酒もどんどん課税・増税し、国策で摂取を抑制すべきだろう。
篆刻は、増(=積み重ねる)の元になる「曾」で米などを蒸す、こしきの形。上の八は
湯気。タバコ増税の本音は、タバコの財源を財務省から引きはがすことらしいから、
頭から湯気を出して怒る気もないが、内閣のお子様クラス会傾向は増すばかりだ。

ページ上部へ