危険な、化学物質。(篆刻:化)

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DHMOという化学物質がある。「その危険性は、①酸性雨の主成分で、温室効果を
起こす。②高レベルでさらされた植物は成長が阻害される。③末期ガンの腫瘍細胞
中に必ず含まれる。④この物質で火傷のような症状が起こることがあり、固体状態に
長く触れると皮膚は大規模に損傷する。⑤多くの金属を腐食・劣化させる。⑥自動車
のブレーキや電気系統の機能低下の原因となる。⑦海難事故の多くの主原因である。

しかも、こんな危険物質が工場で冷却・洗浄・溶剤として何の規制もされず使用・排出
され、結果的に川や湖、また母乳や南極の氷でも高濃度で検出されている。」と警告し、
50人の大人のうち43人から規制を求める署名を得たのは、アメリカの14歳の少年。
DHMOは、ただの水のことで、隠していることはあるが、嘘はない。佐藤健太郎氏の
《有機化学美術館》というサイトにある「我々はどのようにだまされるのか」という話だ。

嘘をつかなくても事実を隠せば、人はだませる。だが人への放射線の危険性は人体
実験が出来ない以上、事実さえ不明なのだ。「摂取しても直ちに人体に影響はない」
という暫定基準値とは何か。年間1ミリシーベルト以下という法律など忘れたふりで、
足(確たる根拠)のないお化けのような数字だ。篆書体の「化」は、生きた人と死んで
倒立した人。直ちに影響はないが、いつか影響は出る。死と背中合わせ、ということ。

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