三游会は、篆刻の楽篆堂とカミサンが主宰する「野の花と遊ぶ、花の会」の共同展。
篆刻の方はアルミフレームのビスが届いてひと安心だったが。花の方はそれどころ
ではない。余りの寒さに、花のメインになる大壺用の桜が堅く小さな蕾のままだった。
案内ハガキの写真も青竹に桜だから、来られる方も桜に期待されているだろうに・・・
自称「百野草(ものぐさ)荘」の我が庭には、染井吉野から実生の山桜まで12本ある
のだが。ワラにもすがるような思いで毎日見上げたのは、早咲きの伊豆・河津桜。
その祈りが通じたのか、搬入・活込みの前日に2、3輪が開花した。庭の大壺に
切った枝を挿して翌朝運ぶ段取りだったが。朝見て驚いた。咲いた桜に霜が降りて、
真っ白。最悪、違う枝を切って活け替える覚悟で会場に運んだ。ありがたいことに、
その日は晴れて暖かかったので、活け終えて帰る時には、開いた花は生き返り、
他の蕾も開きはじめていた。翌初日は1分咲きになり、中日は3分、最終日は5分
咲きと絵に描いたような展開。氷室神社の奈良一番桜さえ咲いていないのだから。
百野草荘のご神木にしたいくらいの河津桜はカミサンがスーパーの花屋で買った苗。
カミサンは心からの感謝を込めて陸前高田の「桜ライン311」に募金を送った。篆刻は
今回出品した東北復興の合言葉「なじょにかすっぺ」。なじょにかすっぺで、桜も咲く!
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救いの、桜。(篆刻:なじょにかすっぺ)
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