タイムドメインを、訪れる。(篆刻:音)

2016728164159.gif mk君と学研都市のタイムドメイン社を訪ねて、由井啓之社長にお会いしたのは、 木津・井手町の地蔵院でしだれ桜を見た帰り道だった。音楽にもサウンドにも特に 興味のない私がタイムドメインlightを買うことになったのはmk君のおかげだが。 ドアを入ってすぐの試聴コーナーにはシャギーカーペットの上に、Yoshii9やlight、 miniが無造作に置かれている。そこで這いつくばってiPhonやiPadパソコンに つなぎながら音自慢をする由井さんは、75歳だが子どものように純粋な人だった。 iPhonやiPadの音質が上がってきて、さらにYouTubeというフリー・コンテンツが ある。音質と音源がやっとタイムドメインのスピーカーに追いついてきたという話も 素直に納得したが。もっと驚いたのは通称エノキダケというマイクのこと。1個25円 ×2のマイクにケーブルを直付けしただけのもので、30年ほど前に由井さんが作った。 これがどれほど良い音かはYouTubeの「エノキダケマイク」でいろいろと確認できる。 さて、篆刻は「音」。去年6月の「音」をより字源に忠実に改造してみた。「言」は神へ の祝祷を入れる器(サイ)と、偽りがあれば神罰を受ける意味の辛。それに神が 反応してサイが自鳴することが「音」。訪れとは、この「音づれ」が語源だという。 由井さんへの感謝の心を込めて彫ったものなので、小さな額に入れて差し上げた。
ページ上部へ