巴のように、うれしく廻れ。(篆刻:巴)

201373171121.gif いまの会社の名は「ハイエスト・ハイ」。自然と自分が一体になる瞬間、という意味。 職業訓練校へ行きながら、考えた。自分は、本当に広告が好きなのか。 好きだとすれば、その何が好きなのか。それだけ好きなのは、何があったからか。 たとえば、ダイエーの仕事。いつも5、6本のCMが重なりながら続いて、 課長のOさんからは、次からつぎへと無理難題、答えの見えない謎掛け問答。 それでも、自分がこれだ、と思ったいい企画に、O課長はちゃんと反応していた。 それを思い出した。その瞬間があるから広告が好きなんだ、と気がついた。 クライアントの課長と代理店のCMプランナーが、自分の立場や利害を忘れて、 ふっと同じいい気持ちになる瞬間があった。その感覚こそが、ハイエスト・ハイ。 いつの日か、もしも自分が会社をつくるとしたら、この名前しかない、と決めた。 篆刻は「巴(ともえ)」。これは三ツ巴。注文印で「○○様の為に」と書く紙の、 印影と筆文字の名前の間に押している。しいて言えばその人と、私と、袋をつくった カミサンの3人の心が、印を中心にうれしく重なればいいなあ、と願いながら押す。 ハイエスト・ハイのマークは、シンプルな二ツ巴。韓国の国旗にもある、陰陽の形。 このマークの方も、ちょっと訳ありなんですが、「ちょうど時間となりましたぁ?」。
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