大飯原発のある大島半島は、剣道を初めた頃、夏の合宿で2回行った。小さな市街
から車で半島に入ると細い一本道。海添いの民宿に泊まり、大島小学校の体育館で
練習をした。ランニングは田んぼの間を走った。太刀魚の刺身をはじめて食べたが、
大きな漁港があるわけでもなく、半農半漁という感じ。大飯原発の操業開始は79年、
ちょうどその頃らしいが、原発反対の看板もなければ、原発で潤った様子もなかった。
政府は明日にも再稼働を決定するという。総理は安全とは原発ばかりでなく、国民の
生活、経済の安全を含む、ゆえに関西では大飯原発の再稼働が必要だと言ったが。
ネットで福井新聞の記事を読めば。国の原子力安全委員会が防災対策の重点実施
地域を半径30キロに拡大しながらも具体策は放置状態、事故のオフサイトセンターも
海抜2メートルのまま、国の防災道路の複線化整備の完成は8?10年後と、不安は
尽きることがない。にもかかわらず、県や町が再稼働を認めたのは、原発に依存する
しかない悲しさゆえの苦渋の決断だ。総理は「国民全体の安心のため地方の不安は
無視する」と言い切ったのだ。篆刻は「拙」。出は、人の足(止)とかかとの跡の曲線を
加えた形。大飯が再稼働に踏み出せば、他もなし崩しに再稼働になるだろう。政府の
やり方が拙劣と非難するのはたやすいが、問題の根はあまりにも深い。そして暗い。
- ホーム
- 篆刻ブログ 篆からの、贈りもの。
- 環境
- 拙にして、劣。(篆刻:拙)
拙にして、劣。(篆刻:拙)
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 6月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |