金魚を、見る。(篆刻:金)

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ホームセンターで買ったモルタルを車に積もうとしていたら、初老の男性に「モルタルと
コンクリートはどう違うんですか」と聞かれた。「モルタルはセメントと砂。コンクリートは
セメントと砂利と砂」とお答えしたが。この連休後半は、金魚を入れている溜め池の
モルタル塗りに汗をかいた。元は山水をタンクに貯めて、オーバーフローした水をここに
落としていて、その山水は飲料でもあったそうだ。ここに引越した時は簡易水道だった
から、もっぱら金魚専用なのだが、この冬からいくら水を入れても15センチほどに減る。

抜本的に底と四隅を3センチほど塗ることにして、まず金魚を出して大掃除をしたが、
15センチもあった大きな金魚の影も形もない。それでも去年生まれたらしい小さなのが
5匹いたのでほっとした。底は上手に塗れたのだが、型枠を作って流し込んだ分で
水が足りなかったらしい。枠を外したら穴だらけ。この段階で、隣の元左官屋Oさんが
見るに見かねて本格参戦。穴を埋め、全体に粗塗りをして、さらに鏡のようにツルツル
に仕上げてくれた。最後はセメントのアク抜きで、水を溜めて焼ミョウバンを1キロ投入。

水を入れ替えたら夜の間にサワガニが入っていたから、もう大丈夫と、金魚を戻した。
130×80で深さ50センチ、そこに小さな金魚5匹は贅沢だが、天井の高い家は天才
を育てるという。ただただ泳ぐばかりの金魚を見るのはいいものだ。無心になれる。

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