上野駅から、深谷まで。(篆刻:駅)

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昨日7月28日はJR上野駅の開業130周年だったという。明治16(1883)年に
高崎線の上野・熊谷間が開通して以来だが。私は小学校高学年の夏休みには、
横浜の鶴見から一人で京浜東北線に乗って上野まで行き、高崎線に乗りかえて
母の実家のある深谷に何回か行ったものだ。牛と山羊のいる農家で、周りはネギ
よりも桑畑が多かった。蚕を飼う小屋の外にいても、蚕たちが桑の葉を食べる音が
聞こえた。近所の子どもといっしょに田んぼの間の泥川で泳いだりもした。鶴見の
家の周りにも田んぼや畑はあったが、私がこうして奈良の田舎に住んでいるのは
この子どもの頃の田舎という原体験が強く影響しているのではないか、と考える。

大阪・茨木にいる小学6年の孫が明日、一人で電車に乗って一泊だが遊びに
来るという。小学校にあがる前は、家族で来て一人残って泊まったりしたのだが、
いつからか嫌がっていたのに、どんな心境の変化だろう。前の川で釣りをしたい。
セミも捕りたい。夜はオバアのカレーが食べたいと欲のない子どもではあるけれど。
奈良のドリームランドは、とうの昔に閉鎖になって、映画館さえない。鹿は飽きた
ろうし神社仏閣でもないから、春日原始林の奥山ドライブウェイにでも連れて行くか。

私と同じ歳ごろに奈良の田舎に遊びに来る。人生にどう影響するか。それが楽しみ。

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