祈る、暦。(篆刻:祈)

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瀬戸内寂聴さんの日めくり暦が終わった。あの高い声は苦手なのだが、遊が
亡くなった後はカミサンが説教CDで慰められたり勇気づけられたりした。その
日めくり暦が届いて、毎日説教くさいのは嫌だと思ったが、日々読み慣れてきて、
中から篆刻にしたい言葉をいろいろいただいた。例えば弘法大師空海の「心が
暗ければ悉(ことごと)く禍(わざわい)となり、眼(まなこ)が明るければ皆宝と
なる」や「円転(まるく回ること。転がること。とどこおったり、ぎくしゃくしないで、
滑らかに動くこと。」など心の在り方を学ぶことができた。ありがとうございました。

さて今年の日めくり暦は奈良・薬師寺の大谷鉄奘師のもの。お風呂でも読める
防水紙製だが、定位置のトイレに掛けた。元日は「一歩、一歩」、2日は「心の
姿勢が、あなたの姿勢」と、優しい言葉が毎日続く。その筆文字は高田好胤師
ゆずりの朴訥なものなのだが、年ごとに上手になってしまうのは、いささか残念。

はてさて、こんな日めくり暦を「楽篆堂の篆刻・ベスト31」を厳選してつくりたい
誘惑にかられている。どの篆刻にしようか。篆刻の説明は筆ペン文字か、PCの
明朝体か。印刷するなら何部にしようかなどなど秋ごろまで考えながら楽しもう。
注文篆刻のお礼に添えたり出来たら、もっと楽しいだろうな。ああ愉しみ楽しみ!

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