世尊院から、大乗院へ。(篆刻:足下楽土)

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このところずっと4月3~5日の「三游会」の作品デザインにかかりきりで、このブログが
お留守になってしまった。2/3ほど出来たので、ひと息ついて、会場の話を。野の花と
遊ぶ「花の会」と楽篆堂の共同展は、ちょうど20年前、平成6年4月に国際奈良学
セミナーハウスの旧世尊院を会場として、春と秋、3年に2回のペースで行ってきたが。

そのセミナーハウスが3月31日で閉館になる。周辺の知事・副知事公舎、吉城園など
一帯を再開発するためだが、奈良の一等地なので現状ではモッタイナイというばかりで、
それ以上の方向性はなく、業者からの提案待ちというお寒い話らしい。こちらも世尊院に
代わる会場を探さざるをえなくなった。結局決めたのは奈良ホテル南の名勝・大乗院。
近鉄奈良駅からの距離は倍ほどになるが、1万3千平米の庭の向こうには奈良ホテルの
屋根が見える。我々が使うのはその和風の文化館で大きな和室が二つで、茶室もある。

大乗院は平安時代に創建された興福寺の門跡寺院だが、我々が住む狭川は室町時代、
この大乗院の荘園領地だったことがあるから、これも有り難いご縁とよろこんで、新しい
会場を野の花と篆刻で十二分に活かしきってみたい。篆刻は「足下楽土」。その立つ
足もとこそが極楽なのだから。自然に恵まれたこの狭川こそ我々の極楽、大乗院も極楽と
思いを定めて、さあ、残りのデザインにとりかかろうか。あと、10点以上は頑張りたいな。

 

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