タモリに、教わる。(篆刻:春日)

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奈良の東向商店街は近鉄奈良駅から南に下っているのだが、それがなぜ東向きと
いうのかをNHKの「ブラタモリ」で教えてもらった。通りの東側は昔の断層で生まれた
崖で、その上は興福寺。興福寺にお尻を向ける訳にはいかないから、店はみな東を
向いていたからだという。いまでは純和風の教会も有名な奈良漬けの店も揃って
お尻を向けているから、奈良の住民でもどれほどの人がいわれを知っているだろう。

この放送は見そこなったので、日曜日の午後1時からの再放送を見たのだが。その
内容を知らぬまま午前中は春日大社に出かけていた。60回目となる「式年造替」で、
御本殿「後殿(うしろどの)」と「磐座(いわくら)」、御仮殿(移殿)が拝観できたし禁足地
「御蓋山浮雲峰遥拝所(みかさやまうきぐものみねようはいじょ)」も特別に参拝できた。
帰ってきて昼食を食べながら見た再放送で、タモリたちも我々がさっき行った同じ
場所にいるのが不思議な感覚だったが、4つ並んだ本殿が地形をそのままに保つ
ため階段状になっているという。行列について移動していたし、見上げたら雨樋が
大木をくり抜いた丸木舟のようで驚き、足元のそれにはまったく気がつかなかった。

奈良にいたら、いつでも行けるし見られると思って、結局は何にも知らない。奈良の
地名は段差を「ならす」からという説も教えられた。奈良に無知なことを反省してます。

 

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