マムシ、溺れる。(篆刻:溺)

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またまたヘビの話で恐縮だが。カミサンが「金魚の池にヘビがいる!」と叫んだので
行ってみれば、マムシが仰向けで死んでいた。最近、マムシを見ないと思っていた
のに、台所の勝手口から2メートルほどだから最接近といえる。早速、溜め池の回り
や上の土手の草を刈って見つけやすいようにはしたが。ヘビを火バサミでつかんで
農業用水に逃がせば泳いでいく。泳ぎの上手なはずヘビが溺れて死んだのだろうか。

検索すると、まずペットのヘビの飼い方で、ヘビの太さ以上に水を入れてはいけないと
あった。ヘビは肺呼吸なので、溺れて死ぬことがあるという。これで疑問は解消したの
だが。マムシに絞って検索したら、マムシ酒の作り方が面白かった。まず、一升瓶に
マムシと水を入れるのだが、水は半分ほどに。栓を兼ねた棒を底につく長さにすると
マムシは棒にしがみついて、糞をする。棒の太さは、この糞をした水を交換するために
少しゆる目にする。これを1ヶ月以上も続けてから、やっと焼酎を入れるのだそうだ。

本土にいるヘビでは最強のマムシも溺死する。ギョロっとにらんで施主を自分の建て
たい案に追い込むらしい著名建築家は「(国立競技場みたいな)こんな大きいもの
建てたことない」のひと言で沈没した。数を頼んで自党の異論さえ抑え込みながら、
戦争法案をくわえて離さない、強くて執念深いあの総理も、いつかきっと溺れるのだ。

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