誰でもインターネットの検索がスイスイと出来るようになって、一世一代の仕事が
盗作騒ぎになった人もいるけど。ただ庭の雑草、初めて見かけた虫やいただいた
鉢植えの木の名前を知りたいという素朴な欲求には、こんな便利な世の中はない。
私が野の草花の名前を知りたい時は「四季の山野草」で検索する。花の色、花弁
の形や数などを入力すると候補がズラッと並んで、ほとんどは見つかるが。それ
でも見つからなければ、写真を送るとご親切にメールで教えていただける。先日も
ハシカグサを教えていただいた。木の名前は「このきなんのき掲示版」に写真と
質問をのせると、それを見た人から回答がもらえる。さて、虫やチョウなど昆虫は。
「昆虫エクスプローラ」というサイト内の「むし探検広場」に写真を添えて投稿すると
サイト運営者の川邊透さんが答えてくださる。川邊さんは『昆虫探検図鑑1600』と
いう本も出されているけれど、奈良の生駒市にお住まいのようで、ついつい3回も
お世話になった。最初は枝にあったサナギがヒオドシチョウのものと、次は目の
白いセミは菌に犯されたものと、最近は白いスズムシは突然変異では、と教えて
いただいた。さぞお忙しいだろうに、ここでも改めてお礼を申し上げます。ネット社会
に功罪はあるが、その根っこは知的な人々の善意が支えていると、私は信じたい。