⑧神社に、収蔵庫を。(篆刻:九頭神社)

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狭川・巨木ロードの中核は、天手力男命(アメノタヂカラオノミコト)をお祭りする
九頭神社。そこに巨木アートのメイン作品を新築の収蔵庫とともに置くこと。以前、
東部山間の地域おこし協力隊に一級建築士がいて、古民家再生をしたくて赴任
したが、退任したOさんを思い出して、収蔵庫の設計を打診した。彼はよろこんで
愛知から駆けつけて、素晴らしい案を出してくれたが。コンクリートの打ちっ放し、
意外性で注目されるだろうが、膨大な費用がかかる。断念して、次善の策を練る。

以前から気になっていた「板倉工法」。柱に溝を切って、横板を差し込む。さらに、
縦板を密着させると、防火構造になる。普通の木造の3倍の材木が要るために、
長野や東北など材木が豊富で、なおかつ土壁にし辛い寒冷地での工法なのだが。

まずはネットで「板倉工法 奈良」で検索してみると、工務店や建築士など、3件に
出会った。何はともあれと、メールで簡単な事情を伝えて返事を待った。翌日、N.S
という一級建築士から返事があって、明日は奈良の西ノ京にいるので、会って
話を聞いてくれるという。奈良で会ったが、とにかく九頭神社を見てもらい、夕方まで
話し込んだ。彼の息子さんが一条高校に通っているが、名前が「遊」と聞いて驚いた。
私の亡くなった息子も遊だから。板倉工法での設計をお願いする。快諾してくれた。

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