メドハギは癌に効く、はず。(篆刻:蓍)

メドハギ
この篆刻が、「蓍」。易の祖である孔子の墓にも植えられているという。 『牧野和漢薬草大図鑑』にも「夜関門(やかんもん)」の名で、咳や痰に有効とある。 グーグルなどなかった頃だから、電通のマーケの友人にデータ検索してもらった。 慶応大学の先生が砂漠緑化のためにメドハギを研究して、微量成分を突き止めた という新聞記事が見つかった。直接電話したら、ご親切に答えてくださった。 乾燥した砂漠では、夜に葉を閉じるメドハギが水分を蒸散しにくい、との着眼だが。 葉の開閉をつかさどる成分のほかに、多量のポリフェノールを含んでいるという話。 「ということは、癌にも?」 「当然、癌にも何らかの効果はあるでしょうね」 やはりメドハギは、ただ茎が真っ直ぐで筮竹に便利、というだけではなかった。 しかも、気がつけばメドハギはどこにでもあった。土手の土止めの定番だったのだ。 早速、弁理士に「メドハギ」の商標登録を頼んだ。夢がふくらむ。休耕田で村おこし、 第2の「杜仲茶」か、と。だが、特許庁からの返事は、一般名称につき登録不可。 私の熱は、一気に冷めたが。興味のある方は、グーグル・イメージで。ちょうどいま時分、 花の頃が刈り時。茎と葉を乾燥させ、刻んでお茶のように飲む。ほのかに甘い。 きっと癌の予防になる、はず。ただし、利尿効果があって、トイレが近くなるのが難。
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