砂の味は、かんばしくない。(篆刻:芳)

芳
大学の試験の話になったついでに・・・。風邪で試験場を間違えなければ、 試験なんて簡単でしたよ。(いまだにAからZまで言えないフランス語を除けば) 生物の場合は、ノート持込み禁止。でも平気、問題は事前に教えてくれるから。 その問題とは、「七味唐辛子の成分」。答えは「唐辛子、山椒、ゴマ、麻、 ケシ、シソ」の6つの実。あとひとつは「陳皮(ちんぴ)」、柑橘類の皮ですね。 では「白コショウと黒コショウの違い」は、いかが。「黒は、実が熟す前に摘み取り、 皮つきのまま乾燥させたもの。白は、完熟の実の皮をむいて、乾燥させたもの」 これはちょっと難しかったけど、「ミカンの輪切りの絵」なら、アホでも描ける。 で、試験がなくて、課題の採点があったのが「文章講座」。コピーライターを目指して いたから、気合を入れた。最初の課題で、「砂を噛むような思いをした」と書いた。 これが添削で、大目玉。本当に砂を噛んだのか。砂を噛まず、ようなとは何事かと えらい剣幕。しかし、でも、だって。アサリの味噌汁で、ジャリっとしたことは数知れず。 鉄棒で、頭から落ちて、口に砂が入ったこともある。「砂を噛みました」と反論するのも 馬鹿らしい。すっかり気が抜けたから、成績も芳(かんば)しいはずがなく、可。 篆刻は「芳」。こんな馬鹿な話に使うのは惜しいほど、芳しい作品なんですけど。
ページ上部へ