逗子暮らしのすべてが悪いことだった訳ではない。敷地の西、鎌倉側の海岸からの 夕焼けに染まる富士山は眼福だった。ある休みの朝、せっかく逗子にいるのだからと、 三浦半島の三崎にマグロ市場を見にいった。が、あいにく市場は休み。…
2006年08月
どこでも主となる、ならば。(篆刻:随所作主立処皆真)
奈良の山彦が、本来自分は海彦なのだと思って海のそばに住んだのだが、 これが何とも落着かない。管理組合とのゴタゴタ以前の問題。心も体も、ふわふわする。 物事に集中できないから、とてもコピーなんか書けない。実は、その逗子Mの…
極楽は、あなたの足の下にある。(篆刻:足下楽土)
物事が動くときは、一度に動く。だから、私は運とか運気というものを否定できない。 4ヵ月以上動きのなかった懸案、連帯保証がまず解決し、その2日後には逗子Mが 処分できた。会社に引っかかっていた小骨のようなものを全部片付けて…
おせっかいでも、ご忠告。(篆刻:忠)
篆刻のブログがこんな流れになると思わなかったが、連帯保証をかぶった話。 楽しい話ではない(でも、人によってはうれしい話かも)から、細かな流れを端折って、 要点だけにします。義兄の親しい弁護士に事情を話すと、「それ、時効じ…
湘南の浪、高し。(篆刻:浪)
ロードスターは、湘南海岸で富士山を見ながら走るには絶好だった。奈良ナンバーは、 似合わないけど。東京の広告代理店と契約、事務所も大阪堂島から東京神田へ移った。 当初は事務所で寝泊りしたが、ひとり暮らしの経験がほとんどない…
天につながる、オープンカー。(篆刻:天)
ガレージでブルーシートをかぶっていたベンツは、引き取られていった。うつ病も治った。 だが数年後。また開放的なオープンカーに乗りたいという煩悩に、キーが入る。 マツダのロードスターの中古車を買った。あのベンツの頭金で、ちょ…
心を攻めるのが、上である。(篆刻:攻心為上)
怒った龍、って私なんですが、グイグイ力まかせに攻めまくった。購入前後の経過を A3に3枚も細かく書き出す。ファックスで抗議する。内容証明を送りつけて裁判だという。 その頃居合いも少しやっていて、ベンツと関係ないのだが、日…
登る龍、怒る龍。(篆刻:登龍)
龍には、ずいぶん振り回された。といっても、問題なのは龍ではなく、私なのだが。 アントニオ・ガウディの自動書記(ガウディが乗り移って、彼しか知らないはずの ことを書く)をされたという霊能者M女史。彼女に「七匹の龍が付いてい…
掌に、神が降る。(篆刻:掌)
「ブラブラしているなら・・・」という言葉は、前にも言ってもらった覚えがある。 広告代理店を辞めた私に声をかけてくれたのは、Mさん。コピーライターの先輩で、 剣道部の先輩でもある。剣道の後にビールをしこたま飲んで、帰りの電…
心の中に、仏あり。(篆刻:心中仏)
吉田脩二先生は、クリニックでは若い患者さんを診て、成人は他の先生が 担当されていた。カミサンの手紙を読んで、「ならば」と答えてくださったことを後で知る。 私の全快を見届けるように、医師を引退されたから、私は大人の最後の患…