今年の桜は、本当に花の数が少ない。のだが、奈良東部山間が満開のここ数日は、 好天が続いているから、花の楽しみの総量は、去年と変わらないようだ。 おとといは、野山の花と遊ぶ「花の会」のお花見に混ぜてもらった。 缶ビールのほ…
植物
ツバメ、来る。(篆刻:黄燕)
ハコベ、ナズナ、イヌノフグリ、タンポポ、ツクシ、セリ、フキ、キランソウ、 ムラサキケマン、スズメノカタビラ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、 ヤマネコノメソウ、クサノオウ、キンポウゲ、レンゲソウ、ハナニラ、シバザクラ、 ス…
メドハギは癌に効く、はず。(篆刻:蓍)
この篆刻が、「蓍」。易の祖である孔子の墓にも植えられているという。 『牧野和漢薬草大図鑑』にも「夜関門(やかんもん)」の名で、咳や痰に有効とある。 グーグルなどなかった頃だから、電通のマーケの友人にデータ検索してもらった…
タダモノではない、萩。(篆刻:萩)
篆刻は、「萩」。このほかにも、「葛、女郎花、桔梗、尾花、撫子、藤袴」がある。 秋の七草シリーズ。漢字として読めて、かつそれぞれの花の姿を写すという試み。 7点を散らして軸装したら好評だった。色紙にも、何とか収まる。絶滅危…
染井吉野が、咲いた。(篆刻:咲)
咲いた、咲いた、桜が咲いた。この奈良の山里でも、染井吉野がとうとう咲いた。 前座の河津桜や啓翁桜は散りはじめて、いよいよ真打、染井吉野の出番。 いま、五分から七分咲きで、きょうの強い風雨にゆさゆさと揺らぐ姿も魅惑的だ。 …
蕾みが、ふくらんだ。(篆刻:蕾)
蕾(つぼみ)は、草カンムリに雷。その雷に雨がついたのは、ずっと後のことで、 元の字は「田」が上ひとつ下2つの「ライ」。ライは重なる意味だから、棚田から 生まれた文字のようだ。稲光は何本もの線で、文字も田を稲妻でつなぐ形に…
桜見るなら、五分咲きで。(篆刻:華看半開 酒飲微酔)
奈良公園の桜が、やっと咲きだした。氷室神社のしだれ桜は、もう満開らしい。 市内から15キロのこの山里では、もう少し待たなければならない。 ここ数日、春寒が続いて、つぼみがふくらんだまま開かない。 きょうか、あすか、と桜を…
一本の草に、よろずの真理あり。(篆刻:一草万理)
「一草万理」は、イチグサ・マリさんの名前を彫ったのではない。いっそうばんり。 神さまは、あちこちでかしましいから、1回でお引取り願いました。 一本の草に、八百万(やおよろず)の宇宙の真理が込められている、どうだ、 すごい…
一本の草に、ひとつの神。(篆刻:一草一神)
「一草一神」は、いっそういっしん。仏さまの次にご登場ねがうのは、神さまです。 縦書きで右に二文字、左に二文字だと「一」が並んでしまう。疎密が片寄る場合は、 時計逆回りでもいいとされている。一本の草にも、ひとつの神が宿って…