植物

伸びる、山菜。(篆刻:申)

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春に3日の晴れなし、というが、きょうばかりは日本全国が晴れ。 ここ奈良の東部山間も、快晴。こんな日にこそ、と鯉のぼりを揚げたのだが、 ほとんど無風で、吹流しと鯉の家族は、食べ忘れた目刺しのように垂れ下がる。 その下では、…

春の、妖精たち。(篆刻:春)

あっという間に河津桜が満開になった。冬の終わりに剪定した啓翁桜の枝を そのまま挿しておいたら、一輪がほころんで、まだまだ続けて咲きそうだ。 山野草の花壇では、いよいよ妖精たちが年1回の短期公演の幕を上げた。 スプリング・…

草の、鹿対策。(篆刻:小鹿)

馬の話のすぐ後が鹿の話になってしまうが、他意はないのでお許しいただきたい。 奈良に30年も住めば、奈良公園の鹿は、もうすっかり当たり前の光景。 車で客を奈良まで迎えに行って、突然「わっ、鹿だ!鹿だ!」と叫ばれると、 何事…

泥から、華。(篆刻:華)

生臭い話が続いたから、気分を変えよう。5月の半ばに、ハスの苗を買った。 苗とはいえ、ハスだから20センチほどのレンコンに、小さな葉が2、3枚。 庭の隅に放置していた睡蓮鉢に田んぼの土を入れて植えたのだが、 これがなかなか…

豆で、豊かに。(篆刻:豊)

5月の半ば過ぎだから遅かったが、枝豆の種を蒔いた。種の袋には、 「ひとつの穴に3~5粒を」と書いてあった。本葉になってから間引きするのだが。 間引きするなら、最初から1粒でいいのではないか。まあ、すべての種が 発芽すると…

出過ぎる、芽。(篆刻:芽)

我が敷地沿いに、水路がある。25センチほどのU字溝で、水利組合の管理下だが、 砂がたまれば、私が横のコンクリートに上げることもある。そのわずかな砂の上に、 冬から放射状に草の葉が広がっていた。これが春になって急に背を伸ば…

紫陽花を、グーぐる。(篆刻:紫陽花)

梅雨の晴れ間。庭の刈りそこねた雑草をかき分け、クモの巣を払いながら、 メモ紙に正の字を書いていく。全部を足したら、109にもなって、どっと汗が出た。 ガクアジサイ、ヤマアジサイ、コアジサイ、七段花、アマチャ、柏葉アジサイ…

からみ合う、忍冬。(篆刻:忍冬)

我が家の裏手、上の畑に通じる坂の横には、2本の大木があった。 1本は檜。直径30センチもあったが、もし倒れたら家が下敷きになってしまう。 製材所の友人に切って欲しいと頼んだら、よろこんで来てくれた。盛り塩をして、 何やら…

草に、詫びる。(篆刻:草)

20年間も放っておいて、本当にすまなかった。と詫びる相手は、庭なのだが。 25年前に、ここに越してきた時は、家の前庭には小砂利が敷かれていて、 小まめに草を引いた田舎家の庭の姿をとどめていたのだけれど。 30代後半から5…

下半身に、難あり。(篆刻:上虚下実)

さて、剣道のなくなった土曜日にしたのは、畑づくりであった。この時期になると、 野菜の苗をいろいろいただくから、否が応でも畑らしきものを用意せざるをえない。 3月の初め、ミニ耕運機で土を起こして、石灰を撒いたまま放っておい…
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