先週の「情熱大陸」は女性書家の中塚翠涛。ルーブル美術館での展覧会に招待 されたのに驚いたが、それで二つの金賞をもらったというから、もっとビックリした。 こういう私の書道歴は小学校で教室に通い、県の教書大会に学校から選ばれ…
篆刻ブログ 篆からの、贈りもの。
『倭人とはなにか』を読む。(印影:漢委奴国王)
出野正・張莉ご夫妻から共著『倭人とはなにか―漢字から読み解く日本人の源流―』 (明石書店)を送っていただいたので、楽しい読書納めになった。「倭人」のルーツは 中国・長江の中下流の南側、滅亡した越の従順な民族で、ベトナムや…
店が、無い。(篆刻:店)
約35年前、この狭川に越して来た時は肉と果物を売る店があった。村の宴会の たびに、そこで肉を買い、野菜は持ち寄りでスキ焼きをした。肉など誰もありがた がらなくなって仕出し弁当に替わった頃、その店は閉まり、店の家族は奈良市…
明るい篆刻。(篆刻:游心)
遊が「親父の趣味は剣道も篆刻も屋根の下で暗い」と言ったことがあるが。その遊が 大きな空の下、広い鈴鹿サーキットで事故死したのだから、良かったのかどうなのか。 あの日から丸17年が、今日。晴れ男だった遊にふさわしく、今日も…
腹筋で、背筋を。(篆刻:筋)
正確には「腹筋運動で背筋を痛めた」だが。三游会のあと、額縁などを別の部屋に 移動した。階段の上に押し上げてから片付けたときに、夏の剪定で痛めた左上腕の 筋が伸びたらしい。それと前後して腹筋運動を始めた。三游会で会った友人…
豊かな「三游会」。《篆刻:豊》
春、翌年の秋、翌々年春と3年に2回続けてきた楽篆堂と花の会の共同展「三游会」。 16回目《豊》は10月28~30日、千人近く、おそらく最多の方々にご来場いただいた。 花の会は夏の気候で心配もあったが、自然の生命力に助けら…
我が身を、灯明に。(篆刻:燈明)
映画が終わって、ほとんどの人が熱く拍手をしたけれど。私は、勇気ある監督を 讃えたかったが、提示された事実が重すぎて拍手できなかった。題名は「ルンタ」。 チベット人の焼身抗議の実相に迫るドキュメンタリー映画で、監督は池谷薫…
真冬のダニ。(篆刻:大丈夫)
まさか真冬にダニがいるとは思わなかったが。去年の12月、剪定したサザンカを 片付けて燃やした夜。風呂で体を洗ったとき、右のくるぶしの少し上で小指の爪の 半分ほどの肉がめくれていた。枝が当たった傷でも痛くないことはある。つ…
古稀と「知好楽」。(篆刻:知好楽)
古稀などまだ他人事と考えていたから意味も知らなかったが、自分事になったので 作品にすることにした。杜甫の詩「酒債尋常行処有(酒のツケは行く先々に有る)」に 続く「人生七十古来稀」で、その対比が面白い。対の作品は10月28…
『阿久悠日記を読む』を読む。(篆刻:悠)
『阿久悠日記を読む』は副題で、書名は『不機嫌な作詞家』(三田完著、文芸春秋刊)で、 明治大学の阿久悠記念館保管の26年7ヵ月分の日記から、阿久悠の真実に迫る試みだ。 淡路島の巡査の次男として生まれ、8歳で兄が戦死、14歳…