この篆刻風文字は、東京の漢方薬屋さん「ゑびや」のパッケージ用に書いた「蜂子」。 蜂の子も漢方薬とは知らなかったが、この地区では蜂の子を好んで食べる人も多い。 子どもの頃、こよりを付けて追い、巣を探して獲ったという。寄合い…
生きもの
命を、育てる。(篆刻:育)
この歳で、また子育てをするとは思いもしなかった。といっても、2匹の子猫なのだが。 この前の日曜の夕方、草刈と水まきを終えて縁側でカミサンと一服していたら、何やら 声が聞こえる。鳥かと思ったのだが、鳴きやまないし、どうも猫…
グー、という猫。(篆刻:猫)
このブログを書く気がしなかった。原発や政府への愚痴になりそうで、止めていたが。 友人のブログにコメントを入れたら「そっちは、どうした」と聞かれ。「さて、どうするか」と ブログを見たら、「1ヶ月以上記事がないから」と変な広…
洗う、熊。(篆刻:洗)
いまの銀座はよく知らないが、私が20代の頃は、まだお洒落な店が多かった。 洋品店のウインドウに、洗い熊の縞のシッポが付いた、あのデビー・クロケットの 帽子を見つけて衝動買いした。2万5千円くらいの記憶があるから、若気の至…
「ギョッ!」と、「ウォー!」。(篆刻:魚)
農協の夏の展示会で、誰でも1回金魚すくいができたのだが、カミサンがやって 1匹もとれなかった。ならばと、私が100円払って挑戦したら、26匹もとれた。 金魚のため池は大きいから大丈夫だろうと全部入れたのだが、毎日、4匹5…
鹿と、蛭(ヒル)。(篆刻:蛭)
先日、カミサンの「花の会」が花を摘みに行くので、運転手を兼ねてついていった。 おかげで名残りのササユリが一本あって、花のいちばんいい状態が見られた。 その奥の道には、「鹿が入るので必ず閉めてください」と書いたネットの扉が…
テンテン、という猫。(篆刻:点)
猫の肉球と爪で「点」という字を書いてみた。猫のテンテンは、白い体に点々と 濃い灰色があるからだが、きょうの夕方、私とカミサンが見守るなかで亡くなった。 15年ほど前、カミサンが犬の散歩で小さな紙袋を拾った。中に生まれたば…
猿登り、人落ちる。(篆刻:登)
まったく猿には腹が立つ。せっかく赤く実りだしたヤマモモにファミリーが襲来する。 道沿いにトタン屋根があって、その横に実がなっているのだから、採ってください というようなものだが。トタンの上をドタドタ歩く。猿同士でいさかい…
春の、生命。(額:天の会)
裏の溝で、カエルが求愛の声をあげはじめた。メダカの1匹の腹が横にふくれ、 卵を抱えたのが分かる。前の庭では、熊蜂がホバリングをしている。ツバメも、 縁側の去年の巣を物色している。春の生命が、確かに動き始めている。 先日の…
雛は呼び、親つつく。(篆刻:?啄)
玄関の軒下のスズメの雛は、1羽が圧死していたが3羽は巣立ったようだ。 隣の縁側のツバメの巣からは、3日続けて割れた卵の殻が落ちていた。 最初の卵の殻は、まるで3次元測定器で測ったようにきれいな割れ方だったが、 だんだん雑…