社会

あいている、ローソン。(篆刻:明)

いよいよ、コンビニの売上げが百貨店のそれを追い抜くのは確実なようだ。 大丸神戸店の広告に多少なりとも関わった以上、流通の栄枯盛衰には 感慨深いが、ローソンの最初のCMは、テレビもラジオも私の仕事だった。 1979年と思う…

法という、文字。(篆刻:法)

篆刻は、「法」。正字は表示できないし、表示しても画数が多く、つぶれる だろうが。神に審判を仰ぐため差し出された羊と、水と去。去は、敗れた者の 正面形・大と、神への盟約の器「サイ」の蓋の無い形。神盟に虚偽があったと、 蓋を…

裁判員制度と、死刑。(篆刻:死)

幸か不幸か、私にもカミサンにも裁判員候補者になった通知は来なかった。 身近にも、そんな話はないが、いつまた候補者にならないとも限らないから。 先週末のNHKスペシャル「あなたは死刑を言い渡せますか?」という、 裁判員制度…

草、2題。(篆刻:山川草木)

4年前の11月17日、奈良で小学生女児が誘拐殺害される事件が起きた。 17日の「子ども安全の日の集い」では、『幼い子どもを犯罪から守る』という 犯罪心理学・桐生正幸教授の講演。子どもに「道草はいけない。見知らぬ人に 話し…

慶ぶべきか、裁判員。(篆刻:慶)

先日、自治会の関係で、奈良の地方裁判所に裁判員制度の研修に行った。 制度説明の短いビデオの後、裁判の傍聴。覚せい剤売買と拳銃所持で、 求刑8年。唐突にヘビーな場面で困惑したが、その後、現職裁判官への 質疑応答になった。私…

ネズミと、クラゲ。(篆刻:子)

子(ね)年もあと2ヵ月と少し。不安と混乱の日本で、ノーベル賞がほのかな光と なったが。話はネズミ、それも実験用のネズミのこと。(社)日本実験動物協会に よれば、平成16年度には実験用にマウス(ハツカネズミ改良種)627万…

あかりで、くつろぐ。(篆刻:寛)

「遊口会」で京都に行って、ほろ酔いで覗いて歩いた、ある古道具屋。 ほとんどがガラクタばかりだったが、奥にいた古道具のようなおじいさんに 「麦わら帽子ありますか」と聞いた。「麦わらはないけど、イグサならあります」 それでも…

客を、見よ。(篆刻:正見)

きのう、新年早々腹が立ったけれど、1日置いて頭を冷やして、きょう書く。 銀行口座に入金したかった。それだけで往復1時間の奈良駅前までは、馬鹿らしい。 そこで銀行に電話した。「法人カードだが、郵便局のATMから入金できるか…

人の過ちを、忘れる。(篆刻:忘人過)

我が家は、古いボロ農家だが、前庭は南東向き。1年中、朝日は視界から 上がるし、月も出る。惜しむらくは、向かいの山の尾根にある高圧塔。雨に煙ると 消えるのだが、昼は線までくっきり、夜の赤いランプも邪魔。もうひとつは、 家の…

香る、庭。(篆刻:香)

いくら鼻の利かない私でも、いま庭に出れば金木犀(きんもくせい)の芳香に 包まれる。朝夕が冷え込んで、さあ本格的な秋になる、という香りのシグナルで、 四季の節目ならではの至福。これを都会の子どもが「トイレの香り」と 覚え込…
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