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運と、不運と。(篆刻:運否天賦)

マツダの車のCMで、若い女性が「人生なんて、そんなもんよね」という風なことを 言うのを聞くたびに、嫌な気分になる。あんた、人生、もう分かっちゃったの、と。 たとえば、米ミネソタ州ミネアポリスの橋の崩落事故。落ちて死んだ人…

新しい原子炉が、ある。(篆刻:日新)

もう20年ほど前の話だが、いやでいやで仕方ない仕事があった。 某電力会社の新聞広告。A新聞のある県版に、5段(3分の1ページ)で数ヶ月間 他愛ないクイズを続けた。クイズはただの口実で、本題は片隅の小さなコラム。 原子力の…

工夫は、普段から。(篆刻:工夫有平生)

このブログは、自由律俳句(季語と五七五にとらわれない)の巨匠であるK氏が、 時々覗いてくれているようだから、無分別の続きを。篆刻の「工夫有平生」は、 これまた非力で情けない大昔の作ですが、工夫は普段、日常に行うべし、とい…

ペンタックスに、光を。(篆刻:光)

「誰かに持っていただくなら天皇陛下です。置くならダイヤモンドの真ん中に」と、 旭光学の専務は真顔で言った。世界初の完全自動露出一眼レフカメラ、アサヒ ペンタックスESの新発売広告。1971年(昭和46年)、コピー担当の私…

日本語に、ご用心。(篆刻:用心)

私の大学の後輩で、作家であり大学教授でもある馬場啓一氏から、 何冊か著書を頂戴していたので、『篆からの、贈りもの。』の本をお送りした。 内容はさておいて「本のタイトルに句読点があるのは珍しい」とのご指摘があった。 そう言…

新しいのに、懐かしい。(篆刻:新懐)

正月明けの仕事が一段落したので、デスク周りを片付けたら、昔の大丸神戸店の 企画書が出てきた。コンセプトは「新しいのに、懐かしい」。いまだに健在らしい。 レトロな面影が残る旧居留地と、神戸ファッションに代表される斬新の対比…

春よ、来い。(篆刻:春)

12年前のきょう、1月17日。夜中に、犬がはじめてベッドに乗ってきた。 午前5時46分、家全体が揺れて、目が覚めた。4人の家族は、無事だった。 すぐつけたテレビも、はじめは被害の大きさをとらえきれてはいなかった。 しかし…

それって、実話?(篆刻:実)

マクドナルドの2006年の売上が4415億円となって、5年ぶりに過去最高を更新。 創業者の藤田田(でん)さんがトップだった時代をしのぐ水準に回復したという。 最近は、もうほとんど行くこともないけれど、「味なことやるマクド…

夜が、暗くした。(篆刻:夜)

篆刻は「夜」。人が横になっている大と月だから、人々がすべて休息する時なのだが、 夜になっても祭事にいそしむこと、ともいう。さて、広告研究会のキャンプストア。 その合宿所になっているお寺には、階段の上にお堂があった。お金を…
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