何だか美しからざる話が続いたから、きれいな話に戻したい。 篆刻は「明日」。明の日は、太陽でなく月の光が入る丸窓だけれど、あえて日のカタチ。 日が出て、月が出て、また日が出て「明日」だから。で、話は、昨日の昨日、土曜日の夜…
広告
万事、笑ってすませられますか。(篆刻:万事付一笑)
NHKの「プロフェッショナル」という番組で、写真家・上田義彦さんの話があった。 広告代理店のディレクターに、「広告に向いていない」と決め付けられて、失意の日々。 そこに、ウイスキーの広告で作家のポートレート撮影の依頼が来…
悲あれば、楽あり。(篆刻:楽)
ほら、やっぱりだ。 どんな悲しいことがあったって、その後に、きっとうれしいこと、楽しいことがあるんだよ。 「人間万事塞翁が馬」。塞翁という人の馬が逃げた。でも、駿馬を連れて帰ってきた。 喜んだ息子が、それに乗ったら落ちて…
いつか、必ず。(篆刻:必)
9月も10日過ぎ。放っておいたこのブログ、続きを始めよう。60回で一段落して、 気が抜けた訳ではなく、版下づくりで忙しかった。このブログを本にしようと、 自分で表紙や本文124ページ分の版下を作った。それも、ウインドウズ…
巡りめぐって、節(ふし)だらけ。(篆刻:巡)
数えてみれば、プロダクションは、ハイエスト・ハイを入れて5社。代理店2社。 フリーは2回。自分に最適なクリエイティブの形を求めて、といえば聞こえはいいが。 あまりに多い紆余曲折、ワインディング・ロードだった。Aというプロ…
こんな自分だった、とは。(篆刻:自分)
漢字の成り立ちは面白い。文字自体、中国の皇帝が占いなどでの神との交信を 記録する道具だったから、庶民の暮らしや表情は見えない。が、現代の人や世の中が 忘れてしまった、神や自然への畏敬が生き生きと形になっている。そんなあれ…
神戸、ものよろこび。(篆刻:喜)
大学時代にコマソンを書いて、地方ラジオ局のコンテストで賞金をもらったりした。 それを入れれば、広告歴は40年に近い。ああ・・・。マクドナルド・ハンバーガーの 無料カードの1枚にも思い出はあるが、もっとも楽しかった広告と聞…
いつまでも、白いタオル。(篆刻:素)
遊は、金曜の夜、大丸神戸店のXマスセールの新聞広告の入稿を済ませて帰宅。 そして鈴鹿に向かった。掲載日が告別式。ゲラ刷りをお棺に入れた。年が明けて、 ハイエスト・ハイは、もうひとりでやって行こうと決めて、少ない社員にも辞…
金内一郎の、命。(篆刻:命)
「一戸建てか、マンションか」が、いいコピーだと分かったのは、ずっと後のこと。 生意気盛りの若造には、「貯金は、赤い看板の三菱銀行」だって、フゥン、という感じ。 大事なボーナスキャンペーンをやらせてもらった。東京コピーライ…
本当の巧みには、術などない。(篆刻:大巧無巧術)
大学では広告研究会だった。勧誘を受ける前に入って、教室より部室の方が多かった。 のんびりしたもので、4年になってやっと就職を考えはじめた。久保田宣伝研究所 (現・宣伝会議)のコピーライター養成講座に通った。その日の講師は…