私の祖父は横浜・関内の洋家具職人。父は店舗のショーケースなどを作ったが 木工職人ではある。私は横浜生まれの三代目で浜っこだが、職人なのかどうか。 たまたま読み直した永六輔の『職人』(1996年、岩波新書)は、職人たちの名…
人
明るい篆刻。(篆刻:游心)
遊が「親父の趣味は剣道も篆刻も屋根の下で暗い」と言ったことがあるが。その遊が 大きな空の下、広い鈴鹿サーキットで事故死したのだから、良かったのかどうなのか。 あの日から丸17年が、今日。晴れ男だった遊にふさわしく、今日も…
『阿久悠日記を読む』を読む。(篆刻:悠)
『阿久悠日記を読む』は副題で、書名は『不機嫌な作詞家』(三田完著、文芸春秋刊)で、 明治大学の阿久悠記念館保管の26年7ヵ月分の日記から、阿久悠の真実に迫る試みだ。 淡路島の巡査の次男として生まれ、8歳で兄が戦死、14歳…
10R(トアール)ワイナリーの上幌ワイン。(篆刻:上幌ワイン)
奈良の「酒食市場エポック」藤井善徳さんから、10Rワイナリー・メーカーズディナーの お誘いがあって、一も二もなく参加した。篆刻の入った最初のワインが出た2014年、 奈良ではエポックだけに、確か24本入荷したのだが、藤井…
スマホが、叱る?! (篆刻:叱)
去年、一日篆刻教室に来たお母さんが1歳半の子を連れてきた。最初は少し騒がし かったけれど、突然静かになった。見ればお母さんのスマホの幼児用らしいアプリで 夢中で遊んでいた。そんな使い方もあるのかと感心したが。…
田中遊のホームページ。(篆刻:ASOBU)
田中遊をネットで検索すると演劇の同姓同名の方がほとんどで、やっと出てくるのは 「ニュースで楽しむ掲示板・街の灯」の99年12月5日23:57の記事だけだ。「5日 午前10時5分ごろ、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで、アマチ…
9:近藤正臣さんへの、新「正臣」。
「正臣(20×20ミリ)」 油絵は気に入るまで何度でも塗り重ねられるそうだが、ほとんどの創作はどこかで踏ん切りをつけて作品として仕上げなければならない。篆刻のデザインをして彫らずに翌日見直せば、きっとどこかを…
拝啓 篠田桃紅様 (篆刻:創)
NHKで篠田桃紅さんのドキュメンタリーを見た。私の亡くなった母と同じ大正2年の 生まれで102歳。ディレクターにいきなり「取材で真実が撮れるなんて思い上りよ」と カウンターを浴びせるのだから、まだまだ元気。「人間が桜を可…
知能は、まだまだ結晶する。(篆刻:結)
吉田脩二先生は『ヒトとサルのあいだ 精神(こころ)はいつ生まれたのか』(文芸 春秋)で人の未来へ大きな希望を与えてくれた。私の病気にも最適な薬を処方 してくださり治ることができた大恩人だが、現在は著作と絵画(とゴルフ)で…
『あまから手帖』と宮脇綾子さん。(篆刻:あ)
『あまから手帖』は関西ではよく知られた食の雑誌だと思う。創刊は1984年だから 雑誌としては老舗になる。京阪神エルマガジン社の発行で、初代編集長は重森守 さん。この編集レイアウトは私のいた会社がやり、巻頭の料理写真に添え…