いまにして思えば、あれがバブルそのものだったのだろう。20年以上前に億ション ならぬ「億邸」という不動産の販促広告をやった。関西の主な高級住宅地に7つの 敷地を用意し、関西を代表する建築家7人を選び、自由に家を建ててもら…
人
寿信さんの、住所印。(篆刻:寿信)
喜多村寿信さんの住所印には、往生させられた。弟さんからの依頼で「俳句を やるので」と名前を彫らせていただいたのだが。まず、これに苦しんだ。自分では 80点をやっと超えたと思い、彫ったのだが。その礼状の住所印が素晴らしかっ…
見果てぬ、夢。(篆刻:日出男)
森日出男さんは、うつ病が治った時にお世話になったアルチザンの社長だったが、 その会社とは上下関係が嫌いな森さんが考えだしたフリーばかりの株式会社だった。 家賃、電気代、事務員の給料など必要経費を引いた残りをそれぞれが給料…
遊、笑う。(篆刻:You)
遊の十三回忌はさすがに晴れ男らしく、晴れて暖かかった。バイク仲間と学生時代の 友人たちがお墓だけでなく家にも来てくれて、カレーは大人40人分、子ども20人分が ペロリと無くなった。この4日、命日の前日には鈴鹿の当時の課長…
遊びの、跡。(篆刻:遊)
長男の遊が鈴鹿のバイクレースで逝ったのは1999年12月5日だったから、1ヶ月 足らずで満12年になる。この27日にはバイク仲間や友人に来ていただいて、身内 だけの十三回忌を予定している。これを機にと、遊の部屋を思い切っ…
人を、選ぶ。(篆刻:選)
私は嵐の桜井翔のどこがいいのかまったく理解できない。世間の評判はイケメン、 知性派で、総理にしたい芸能人で1位になったこともあるらしいが、私の感覚では 貧相そのもの。ちなみに、その時島田伸介は4位。世間なんて、そんなもの…
鈍くても、きっと。(篆刻:鈍)
昨夜、風呂上りに寝酒を飲みながらNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」を 何気なく見ていたら、その水戸岡という名に覚えがあった。確か80年代、イラスト レーション年鑑の常連で、華麗な建築パースを描いていた人ではないの…
あえて、否定的意見。(篆刻:否)
週刊ポスト4月1日号、新聞広告の闇汁のような見出しの中で、内田樹氏の『いまは 「否定的なことば」を抑制すべきだ』が気になった。「内田樹の研究室」というブログに 同じ主旨の発言があったので引用する。「こういう状況のときに「…
こんな銀行、普通じゃない。(篆刻:普)
今年の12分の1がもう終わる。日経新聞朝刊の「私の履歴書」、1月は元日本郵政 公社総裁・生田正治氏で、今日が最終回。毎月各界重鎮の生き様、仕事振に感銘を 受けるのだが、今回ばかりはいささか辟易した。最初から延々と自慢話ば…
宇野亜喜良さん、のように。(篆刻:亜)
いつもより早く目が覚めたが、起きて新聞を取りにいった。日経新聞の朝刊小説 『韃靼の馬』が、きょう最終回だから。高樹のぶ子『甘苦上海』に続いての連載で、 辻原登という作家は知らなかったが、日本の対馬、大阪、江戸、朝鮮、モン…