篆刻ブログ 篆からの、贈りもの。

歯が痛くても、笑う。(篆刻:笑)

「咲」のすぐ後に、この「笑」が登場するはずだったのに、段取りが狂った。 木の芽時だからか、ノートパソコンが時々情緒、いや動作不安定になる。 で、生意気にもWEBマートでSOHO向けデスクトップに買い換えたら、 これがワー…

染井吉野が、咲いた。(篆刻:咲)

咲いた、咲いた、桜が咲いた。この奈良の山里でも、染井吉野がとうとう咲いた。 前座の河津桜や啓翁桜は散りはじめて、いよいよ真打、染井吉野の出番。 いま、五分から七分咲きで、きょうの強い風雨にゆさゆさと揺らぐ姿も魅惑的だ。 …

蕾みが、ふくらんだ。(篆刻:蕾)

蕾(つぼみ)は、草カンムリに雷。その雷に雨がついたのは、ずっと後のことで、 元の字は「田」が上ひとつ下2つの「ライ」。ライは重なる意味だから、棚田から 生まれた文字のようだ。稲光は何本もの線で、文字も田を稲妻でつなぐ形に…

両方、忘れよう。(篆刻:両忘)

仲畑さんの有名なコピーに「好きだから、あげる。」というのがありましたね。 この「両忘(りょうぼう)」、篆刻として別に取り得もないけど、「好きだから、載せる」 上は密、下が疎、という構成の定石。字体だって、普通。 自分では…

シンプルなら、伝わる。(篆刻:約而達)

「想深語軽」に続くのは、「約而達」 約にして達す、と読む。 これも過去の習作、出典さえ忘れてしまったという情けない話なのですが。 約は、簡約の約。まとめる、はぶく、簡単にする。達すは、伝達の達。 シンプルな方が伝わりやす…
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